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心療内科はお薬を出すだけではありません、その人全体を診るのです。

「うつ病」に代表されるような精神疾患を患った場合、
病院に行くと薬物で治療することになる。

そんなイメージから心療内科などの診察に
抵抗がある方もいるかもしれません。

確かにその人の症状によってはお薬が必要になる場合もあります。
しかし、すべての人に薬を使うかというとそんなことはありません。

治療には薬物を用いる薬物療法と、
その人の内面に働きかける精神療法とがあり、
症状に適した治療法が選択されます。

精神療法でとりわけ有名なのは
「認知行動療法」ではないでしょうか。

認知行動療法とは、
私たちが普段持つ物事の捉え方(認知)を修正することで、
気持ちや行動を変化させようとする
治療法です。

人は強いストレスのかかった状態やうつ状態が続くと、
考えがマイナス方向に偏りやすくなります。
そこで生じた認知の歪みを改善していくことが目的です。

認知行動療法はただ医師から与えられるのではなく、
医師と患者が一緒に取り組んでいくものです。
その過程で自分の思考の癖が見えてくるようになり、
客観的かつ柔軟な思考ができるようになってくるのです。

しっかりとした医師の元で行われる認知行動療法は、
薬以上の効果をもたらすこともあり、
再発もしにくいとうメリットもあります。

このような精神療法も組み合わせて、
幅広く人間を診ようとするのが心療内科の一面です。
まずは自分の気になる症状を話すだけのつもりで、
心療内科の扉を叩いてみてください。